命の風

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「聖には言った?」 「…言えない」 「なんで?」 「だって、迷惑かけたくないもん」 「聖はそんなこと思わないと思うよ?優しいし、喜んでくれるんじゃない?」 「けど、KAT-TUNもあるし…」 「たっちゃん!」 たっちゃんの両肩に両手を乗せて真っ直ぐ見つめる。 「KAT-TUNのことは気にしないでいいから、これは聖とたっちゃんの問題でしょ?KAT-TUNどうこう言う前にそっちの方が大切でしょ?」 「かめぇ」 涙目で、俺に抱きついてきたたっちゃん。 1人で病院行って、妊娠って言われて、きっと不安だったんだな…よしよしと頭を撫でた。 「産みたい、けど…怖い」 「何が怖いの?」 「こーき、いいって言ってくれるかな?ファンとか、世間の人たちは…」 「大丈夫、聖が守ってくれるよ。もちろん、俺や他のメンバーもね?たっちゃんもママになるんだからしっかりしなきゃ」 「ママ…?俺パパがいい」 笑顔が戻ったたっちゃん、良かった。 聖に言う覚悟出来たかな… 心配だ…だって、たっちゃんだもん。 それからは、普通にメンバーが来て、聖とたっちゃんはいつものように一緒にいて、一緒に帰ってった。 ……ほんとに大丈夫かな。 .
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