760人が本棚に入れています
本棚に追加
―-T side
ラジオの収録、雑誌の撮影を終えて1日が終わろうとしていた。
今日1日で思ったこと…
上田が変だ。
いつも変だけど、今日はいつも以上に変だ。
中丸みたいに名前を呼ぶだけで噛むし、赤西みたいにバカな発言するし…おかしい。
絶対、何かある。
そんなことを考えながら入った風呂。
風呂から上がってきたら、上田がリビングから消えていた。
水分をとりながら、寝室へのドアが少し開いているのに気付く。
パンツ一丁でドアまで近付くと微かに声がした。
「パパはどう思うかな?」
…パパ?
上田の親父さん…?
「大丈夫、パパがダメって言っても俺がいるからね」
パパがダメ?俺?
ますます意味不明だ。
少し開いているドアから中を覗くと、ベッドに壁を背にして座ってる上田。
上田の右手は、お腹をさすっていた。
「あ、俺がパパだから、こーきがママだ。間違えちゃった」
俺がパパ…?聖がママ?
上田がパパ?俺がママ?
「心配しないで、大丈夫だからな?」
お腹に語りかけてるように見える上田。
これは、もしかして…
いや、もしかしなくても…
「こーきと俺の子だから、生意気になりそう、ぐふふ」
.
最初のコメントを投稿しよう!