命の風

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―-T side ラジオの収録、雑誌の撮影を終えて1日が終わろうとしていた。 今日1日で思ったこと… 上田が変だ。 いつも変だけど、今日はいつも以上に変だ。 中丸みたいに名前を呼ぶだけで噛むし、赤西みたいにバカな発言するし…おかしい。 絶対、何かある。 そんなことを考えながら入った風呂。 風呂から上がってきたら、上田がリビングから消えていた。 水分をとりながら、寝室へのドアが少し開いているのに気付く。 パンツ一丁でドアまで近付くと微かに声がした。 「パパはどう思うかな?」 …パパ? 上田の親父さん…? 「大丈夫、パパがダメって言っても俺がいるからね」 パパがダメ?俺? ますます意味不明だ。 少し開いているドアから中を覗くと、ベッドに壁を背にして座ってる上田。 上田の右手は、お腹をさすっていた。 「あ、俺がパパだから、こーきがママだ。間違えちゃった」 俺がパパ…?聖がママ? 上田がパパ?俺がママ? 「心配しないで、大丈夫だからな?」 お腹に語りかけてるように見える上田。 これは、もしかして… いや、もしかしなくても… 「こーきと俺の子だから、生意気になりそう、ぐふふ」 .
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