バニラ

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「…くさい」 「え?」 「どこで風呂入ってきたんだよ?くさい!甘い匂いプンプンさせて!俺の知らない匂いしてるお前なんか嫌いだ!」 なんだ、そういうことか… 「たっちゃん…これこの前買い物行ったときに買ったボディソープの匂い…」 きょとんとした顔…かわいい。 一気に頬が赤くなったたっちゃん。 「お、お前には似合わないんだよ!バカ!」 再び腕を引っ張って俺の腕の中。 「たっちゃん…」 「耳元、やめっ…」 「かわいい」 「うるさ、俺風呂入ってくる!」 立ち上がってリビングから出て行こうとした背中に一言。 「上がったらバニラ味のたっちゃん食べさせてね?」 きっと、顔真っ赤だろうな。 たまには、違う味のキミを味わいたい。 20100923
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