760人が本棚に入れています
本棚に追加
「また、たつは悪い癖か…」
ぼそっと聞こえた彼女の言葉。
悪い癖、ってあの噂のことかな?
「かめちゃん、絆創膏サンキューな!」
元気よく保健室から出て行った彼女は田中さんだったかな?
あの子には彼氏がいるんだっけ?
田中さんと、上田さん。
すごい異色の2人だけど、仲良しらしい。
一緒にいるところを度々見かける。
中庭に目を移すと、もうそこには誰もいなかった。
「ふぅ…」
今度の会議の資料に目を通していると、昼休みの終わりを知らせるチャイムが鳴った。
チャイムと同時に開くドア。
「失礼します。」
そこにはさっき中庭にいた上田さん。
長すぎず短すぎず、膝上のスカートからスラッとした足が綺麗だ。
シャツのボタンもひとつしか開いてない。
保健室に来るなんて珍しい。
というか初めてだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!