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それでも晴久は走り続けた。 彰の影が通りの彼方へ消えようと、通りすがりの自転車に追い越されようと、晴久は決して足を止めることはなかった。 次第に手足が痺れてきた。 身体が地に着かないような、フワフワとした感覚に襲われる。 さすがにもう限界かもしれない。 晴久の住宅街からはだいぶ離れた場所まできた。 彰は先を走っているのかすらわからない。
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