始まり

37/41
前へ
/63ページ
次へ
鵲が渡った軌道にそって、橋がかかる。 コンパスで描いたような美しいライン。流星の輝きの中で、一際浮きでる朱色。 晴久はあんぐりと口を開け、橋を見つめた。 「やっぱり夢かもしれない」 鵲はいつの間にか消えていた。 足はやはり動き続ける。 晴久には橋に向かって走っているように思えた。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加