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「ごめんね…倒れちゃって…。」
俺の腕の中で奈々は小さく呟いた。顔色は少し良くなったが、まだ具合が悪いようだった。
「何で謝るんだよ。」
奈々の家の鍵を開けて、中に入った。そこには連絡を受けていた奈々の母親が心配そうにしていた。
「お母さん…。」
俺は奈々をソファーに降ろした。奈々はありがとうと言った。
「拓海君、ありがとね。いつも奈々を守ってくれてありがとう。」
奈々の母親はそういって微笑むと、奈々を車に乗せて病院に行った。
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