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「ゴホッゴホッゴホッ・・・僕は、足手まといに、なりたく・・・ない。早く・・・ケホッケホッケホッ、行って?」
上目遣いの涙目で見られた。苦しくて涙が出てきたのだろう。
「・・・ね?ケホッケホッケホッ・・・行って、よ・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・・・・。」
かなり苦しそうだった。だけど、僕はまた奈々を置いていくことにした。
リビングに戻ると、ばあちゃんがいた。
「奈々は見つけられたんだね。じゃあ、2時間以内に2人を見つけてね。どこかにいるよ、どこかにね。」
俺はすぐに探し回った。さっき見なかった2階の3番目の廊下を見てまわった。
そこの突き当たりに他の部屋とは雰囲気も何もかもが違う部屋があった。
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