111人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
私、夏川琉海が祖母から話を聞いたのは2ヶ月前の話だった。
私は毎年夏にお兄ちゃんと一緒に祖母の家に遊びに行っていた。
だけど、今年はお兄ちゃんが高校受験で私1人で行くことになった。
祖母の家は少し山奥にある大きな屋敷で、行くのがかなり大変だ。
「いらっしゃい、琉海。」
笑顔で迎えてくれた祖母。
「久しぶり、おばあちゃん!」
それからリビングに入って、怖い話を始めたのだ。それが私が聞いたあの話だ。
私のおじいちゃんは夏川空という。そう、おばあちゃんが話してくれたあの話の殺人鬼の空だ。
最初のコメントを投稿しよう!