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「でも、このことを知ったからには……死んでもらわなきゃね。」
ばあちゃんの表情が変わった。いきなりナイフを出して、近づいてきた。
俺は奈々を近くのベッドに降ろした。まだ少しつらそうだった。
「奈々はここで休んでて。俺があいつらどうにかするから…。本当はまだ苦しいんだろ?」
俺の言葉に驚いた表情を見せたが、軽く頷いた。まだ顔色が悪かった。
「でも!拓海!!あの人!!…ゴホッゴホッ…あぶ…ない。ゴホッゴホッ…。」
胸を上下させながら、咳き込み出した奈々の背中を擦った。やっぱり我慢していたみたいだ。
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