見つけた部屋

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「大丈夫だから…。琉海、奈々を見ててくれないか?咳がひどくなったら、このピンクの方の薬を飲ませて。白の方は心臓の薬だから。」 俺の言葉に琉海は頷き、梨奈ちゃんと一緒にベッドにいる奈々を見てくれた。 「…で?俺だけ殺せば満足?奈々は発作を起こしてたから話は聞いてない。琉海たちだって口外しない。」 俺の言葉にばあちゃんは満足そうに頷いた。 「良いわよ?でもあなたになにができるの?今はこういっていても、私の気が変わるかもよ?奈々君を襲うかもしれない。今の奈々君は無抵抗だからね。」 苦しそうに咳き込んでいる奈々を横目で見た。確かに奈々は今、無抵抗だ。それに力が弱い。 「俺は3人を守りながら戦うから。じゃあ、どうぞ。かかってきてください。」 俺の言葉にナイフをもった二人が襲いかかってきた。
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