見つけた部屋

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琉海side 「ゴホッゴホッ…拓海…。ゴホッゴホッゴホッ…ハアハア…。」 奈々君の体調はどんどん悪くなっているようで、さっきよりも苦しそうだった。 「琉海、お兄ちゃんに薬飲ませたほうがいいかも。ちょっとまずいみたい…。」 梨奈の言葉に私はお兄ちゃんから受け取ったピルケースを開けて、ピンクの薬を梨奈に渡した。 お兄ちゃんは二人を相手に頑張っていた。 が、そのとき…。 「…ああ!!!…ぐっ…。」 その声にお兄ちゃんの方を見た。 お兄ちゃんは左目を押さえていて、押さえた手の隙間から血が滴り落ちていた。 「お兄ちゃん!!」 私はすぐにお兄ちゃんに駆け寄ろうとした。だけど…。
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