祖母の話

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俺らは電車に乗って、屋敷から一番近い駅に向かっていた。 奈々は久しぶりに外に出るらしくて少しはしゃいでいたが、すぐに具合が悪くなってしまい今は休んでいる。 「奈々、着いたぞ。」 駅に着き、奈々を起こして2人は歩き出した。 屋敷は山奥。これがかなりきつい。 半分程来た頃、奈々はきついといって座り込んでしまった。 確かに体の弱い、奈々にとってはかなりきつかったのだろう。 凄い汗に、蒼白になった顔色。荒い呼吸がそれを表していた。 ――発作の前兆だ。 「大丈夫か?」 苦しそうに胸を押さえている奈々に話しかけた。
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