201人が本棚に入れています
本棚に追加
茶「ひょっとして、探されているのはこれですか?」
茶々丸が差し出したもの、それは今俺が探していたものだった。
銀「おぉ、それだ。すまないな」
茶々丸が差し出したもの、それは煙草だった。
茶「あの、失礼かもしれませんが銀さんは未成年なのでは?」
銀「あぁ、そうだが?」
茶「でしたらなぜ?」
銀「いや、なんて言うか…癖みたいなもんかな」
茶「癖ですか?」
銀「戦場じゃ、娯楽って言ったらこれか酒ぐらいしかなかったからな」
ひらひらと手に持った煙草を振りながら言った。
茶「あの……銀さんがいた世界はどんな世界だったのですか?」
銀「俺がいた世界?………まぁ、一言で言えば最低な場所だった」
茶「最低な場所ですか?」
銀「あぁ、ただひたすら戦争が絶えないろくでもない世界だったよ。表向きは世界の救済だと言っているが、結局は自分の国の利益しか考えていない最低の奴らしかいなかった。ホント救いの無い世界だったよ」
?「なるほど、それでキサマはそんなボロボロだったのか」
俺の話が終わったのと同時に幼い声が後ろから聞こえてきた。
最初のコメントを投稿しよう!