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銀「ありがとう、茶々丸。これで大体分かった」
茶「お役に立ててなによりです。それで分かった事とは?」
銀「あぁ…………どうやら俺は違う世界から来たらしい」
そう、茶々丸の話を聞いて考えをまとめた結果この結論に当たった。
茶「違う世界、ですか?」
銀「あぁ、俺がいたところでは麻帆良なんて地名は無い。それに茶々丸、君のような人間そっくりのロボットが製造されるような科学技術はない。それからこれは最大の違いだが、魔法なんてものは存在してはいなかった」
茶「それは、銀さんが知らなかっただけでは?」
銀「いや、これでも俺は裏社会にも顔がきく人間でね。そういった情報はすぐにでも耳にするはずなんだ。ところがそれは今まで無かった。つまり魔法は俺の世界には存在しないってことになる」
茶「なるほど、そうでしたか」
銀「死にかけて次に目が覚めたら異世界だったとはな……本当ファンタジー小説かっての」
そう言って、俺は懐からあるものを取り出そうとした。
銀「ん?あれ?」
だがなぜかそれはなかった。
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