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『当選者を発表します。黒御影君は志紀君、私は鵜舟君、南山君は、神宮寺君、涼秋君は多(オオノ)君でした。以上です』
副会長から会計にバトンタッチし、書記の方を見る。
『では、かんぱ~い!!』
ワァァッ! とものすごく歓声を上げた。
「皆さん、こっちへ来て下さい」
副会長の指示通りに料理室へ入る。
「では近くにいて下さいね」
会長の隣に座り、チラッと見るとやっぱり顔色が悪い。
「会長、保健室に行きますか? 顔色が悪いです」
会長は目を開いたが、フルフルと横に振った。
「大丈夫だ。それに俺のせいで台なしにしたくねぇ」
キュンと胸が鳴った。優しい…と思いながら会長を見つめる。
順調に進み、時間が流れた。
「時間になりましたので、ゲームを始めましょうか。南山君、お願いします」
「は~い!」
書記は舞台へ上がる。
『皆~っ! ゲーム始めるよ~。内容は"ドキドキ☆見つけちゃイヤンかくれんぼ"だよ~。説明は千曲っ! 任せた!』
『はいはい。まず学年関係なくペアになって見つかりにくい所に隠れる。時間内は三時間。鬼はなぁ──先生だ!』
「「「よおぉぉし!!」」」
「「「うわぁぁっ!!」」」
先生達は喜び声、生徒達は悲鳴を上げた。
『生き残った人はな…良い物をあげよう。よしスタートだ!』
「「「「いきなり!?」」」」
生徒達は急いでペアになって、何処かに隠れた。
「会長、今のうちなので保健室に連れて行きます」
そう伝えると、会長はコクンと頷いた。
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