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何でそう思ったんだろう、と首を傾げる。
そういえば、あの時……神宮寺と戦った時、昔の記憶が戻ったような気がした。
――神宮寺なら……記憶を取り戻せる?
「──おい、何やってんだ?」
怒ってるような、低い声。
この声は――。
「げっ、会長……!」
「アッハハハ~」
顔を真っ青になる会計と笑いながらごまかす書記。
「お前ら、生徒会だろ。真面目に仕事やれ。じゃないと…」
「「はいぃ!!」」
息ぴったりに神宮寺から離れ、どっかに行った。
僕は二人を見てから、久しぶりに会長を見る。
あの時の保健室と別れてから、ずっと会ってなかった。
たまたま見かける時に、生徒会の中に会長だけいなかった。
べ、別に気にしてないから!
ふと会長の顔をよく見ると、目の下にクマがあって、顔色が悪い。
「かい──」
「会長」
副会長が僕の言葉を遮り、会長を呼ぶ。
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