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会長はチラッと副会長を見る。
「──何だ? 比呂」
「そろそろ始めましょうか」
「わかった」
内容が解っているのか、関係者立入禁止の調理室へ入った。
「蒼汰、始まるみたいだから、座って」
「え?」
どういう意味なのか分からないが、真左の言う通りに座る。
その時、電気が消され、周りは真っ暗になる。皆は騒いだが一カ所だけ照明を当たってる。
照明を当たってる方を見ると、書記がニッコリと笑いながらマイクを持って立っていた。
『ビビった~? 僕は書記を務める南山で~す。では、ただ今より、歓迎会を始めたいと思います~』
「「かわぃーー!!」」
「「南山様ぁっ!!」」
『次は始めの言葉、会長お願いします~っ』
そこは会長が出て来る予定だが、出て来ない。書記は疑問を持ち、もう一度呼ぶ。
『カイチョ~?』
「会長、呼んでますよ?」
副会長、会計は調理室にいたので、近くにいる会長を呼んだ。
「え? あ、あぁ…すまん」
呼ばれている事を気付き、書記にいる所に行く。マイクを渡された会長はそれを受け取り、皆を見る。
『……さっきは悪い。今から歓迎会を始める。おもっきり楽しめよ』
会長の話が終わると、皆はワアァァと歓声を上げた。
会長は書記にマイクを渡し、調理室に戻った。
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