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琢磨
『………悪いけど、パス。お前らもう、4人揃っとるやろ』
そのまま振り向く事無く答えた琢磨は、再びバイク雑誌を捲り始める。
ゴリ
『菅原~』
しかし、いつの間にか傍まで来ていたゴリが、琢磨の雑誌を取り上げた。
それに気付いた琢磨はアッとゆう表情をするも直ぐに無表情に戻り、白けた眼差しでゴリを見つめる。
ゴリ
『ったく…お前は本間に飽きひん奴やなぁ。何回注意されとんねん』
琢磨
『……24回』
ゴリ
『誰もそんな正確な数字求めてへんわ。お前も、班決めに参加せんか』
琢磨
『めんどくさいから、空いたグループで良い』
ゴリ
『アホか、お前。たまには自分から話題に加われ。全く…お前だけは一年の時から変わらんやっちゃなぁ』
琢磨
『ゴリに言われたくない』
ゴリ
『誰がゴリや!』
麗
「なぁなぁなぁ、ゴリ!」
スコーンッ―!!
再び、麗の額にチョークが命中する。
ゴリ
『誰がゴリや。先生言え、先・生』
麗
「○×△▽☆」
余程痛かったのだろうか…声にならない声を上げて、苦痛を叫ぶ、麗。
それを見て、笑いそうになる私達。
しかし、ゴリは相変わらず微動だにしない(笑)
麗
「いっつ~……何でうちの時だけ投げるんよ!琢磨もゴリ言うてるやんか!」
ゴリ
『ほんで?何や?』
麗
「無視すな!」
ゴリ
『もう一発やろか?』
麗
「要らんわ!」
最早、漫才。
皆、笑いを堪えるのに必死だ。
ゴリ
『とにかく、菅原。お前もちゃんと話し合いに加われ』
琢磨『だかっ…』
ゴリ『分かったな?』
琢磨『……チッ』
全員
(ゴリ強ぇ…)
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