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ゴリ
『ほんで、結城。お前は一体何の用や?』
麗
「琢磨の事や!琢磨、うちらと同じ班やったらアカン?先生もコイツに手ぇ灼いとんやろ?!」
麗ちゃんの予想外な提案に、琢磨が慌てて振り返り、口を挟もうとした。
琢磨
『おい!何勝手に言って…!』
麗
「えーやんか!どうせアンタ、うちら意外に絡む奴おらんのやろ!」
琢磨
『う゛っ…』
全員
(ストレート過ぎるやろ…)
相変わらず息ピッタリな皆を余所に、ゴリは大袈裟なくらいの深い溜め息を洩らした。
ゴリ
『班行動は四人が厳守やけど、今回は許したるわ。修学旅行やしな、大目に見たろ』
麗
「本間?!さっすが先生やな!よう分かってる!」
ゴリ
『ただし!妙な問題起こすなよ。ただでさえコイツは、色んな先生から目付けられとんや。条件として、コイツが変な事をせんように見張るのがお前等の役目や』
琢磨
『俺は容疑者か…』
ゴリ
『何か言うたか、菅原?』
琢磨
『別に…』
麗
「よっしゃ!ほな、班も決まった事やし!作戦会議始めんでー!!」
こうして、私達の波乱万丈修学旅行計画が始まったのであった…。
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