神に願いヲ。

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その円の中心には一人の男がしゃがみこんでいた。 というか。 殴られていた。 「ちょっ!マジいたいんですけど!鼻血でてるんですけど!やめて!いやマジで!」 円の中心にいる男は殴られながら平謝りしている。様子を確かめるため、もう少し近づいてみる。 「てめーみたいな奴が神様なわけねーだろ!」 中年が叫ぶ。 「神様?」 思わず声に出していた僕に皆気付いたのか何人もの瞳が僕に集まる。 「なんだまた人が増えたのかよ」と中年。 「あの…その人が神様って…」 「いかにも!」
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