米祭。if

神に願いヲ。

夢を見ているとわかったのは、狭いのかも広いのかもわからない場所にただ一人僕がぽつんといるだけだったからだ。

きっと枕に頭を押しつけている間に眠ってしまったのだろう。

遠くから声が聞こえる。なんとなくそう思った。

僕はその声の方へ向かう。

「てめーなめてんのか！」

中年ぐらいの男が叫んでいるのが見えた。

中年の周りには何人もの人が円を描くように密集していた。