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雲一つない青空。
広がる花畑。
そんな夢のような光景の中に彼女はいた。
立って空を眺めたり
座って花を眺めたり
髪は綺麗な茶色に近く
縛ってなくて
腰くらいまで伸びてる。
綺麗な花に負けない綺麗な華。
そんな華は僕に気づくと
僕に向かって微笑んだ。
「まぁ実際夢でもなんでもねぇ。
ただの妄想だよちくしょーが!」
そう。
ベタにね。
うん。あくまでベタに。
「いいよなぁ。
まずさぁ、そんな華がいるわけねぇんだよな。
そんで俺なんか見てくれるわけねぇんだよな。
なんだ微笑んだって。
ワロスwww」
俺は部屋のベッドから飛び上がり叫んだ。
部屋の中にだけ響く音量みたいな音量で叫んだ
うん。
「花と華。とかなんですか。僕の脳内は語るねえ
それに一人称僕ってガラじゃねぇわ」
我ながら下ネタ的な気持ち悪さとは別な気持ち悪い妄想だと思った。
ちょっと何言ってんだか
自分でもわかんない。死ね。
変態だがなにか。
「……あ、終わった?
一人批評。」
批評はちゃんと聞いてくれる、俺の母親。
ていうのは嘘で。
中学の時に会ったんだが
家が後ろだったことに気づいて仲良……くなったんだろうな。うん。
なんだかちょうどウチとこいつん家で学区が別れてたようでな。
あるあるなんつって
幼なじみだ。俺の。
ちなみにおにゃのこだ。
唯一周りから羨ましがられるベタ。
ん、中学からでも幼なじみなんだろうか。
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