入 学 式

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「佐柚起きなさい!」 やあ!今日からこうこふ……高校生になる憂お兄さんだよ…… くっそう まさか。まさか高校生で噛むとは そんなわけで今日は入学式。 まごうことなき重大な日。 根は真面目な俺である。 ちなみにまごうことなきってなに? そんな日になかなか起きないやつがおるのだ。 よっぽどあれだよな、俺の方がだらしないのになぁ。 自覚してる。 えらくね 「えぇ…起きないとあれだぞ、なぁ」 なんかやるよ。 …や、別に思いつかなかったとかじゃなくね。 ガチで。 でもあれだな、少女が寝てるのに全くドキドキしないな。 まさか俺はゲ……いやいやそんなことは… 結局ゲイって言っちゃってるし 「んー…んふぅ…」 あ、ちょっと萌えた 「え、ホントなんかするよ?いいの?嫌なら起きろ」 「ノーーーッ!!ういっちノーーー!!」 「痛い!!」 素晴らしい飛び蹴りがわたくしの脳を揺さぶった。 床に横たわる俺。 うん。死ぬよ? 飛び蹴りしたクソ野郎もとい佐柚の父は冷や汗をだらだら流しながら俺を見下す。 おぉ汗が落ちる! あぁぁ… 「嫁いり前の僕の愛する娘になんてことをしようとしてたんだい君は!え!?」 娘の友達になんてことをするんだい貴方は。 「や、うん。起こし文句じゃないすか? 爽さんだってギャルゲとかやるでしょ」 床に横たわったままでよくなるくらい痛かったので横たわりながら話す
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