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「ねぇ」
時雨まひるが一緒に勉強をしている日野陵に声をかけた。陵は「ん?」と言ってその文系そうな顔をまひるに向けた。
「・・・なんかあれみたい」
まひるが突然そう言うので陵は首をかしげた。
「あれ?」
「うん。2年前」
まひるがそう言うとどうやら意味が通じたらしい。陵はあぁーといってにこっと笑った。
「そうだね、オレたがあったのもテストだったしね」
「でしょ?なんか不意に思い出しちゃってさぁ」
そういってまひるが笑うと陵もつられてわらった。
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