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ある日、少女の籠の前に一人の少年が立っていた。
夢の中ではない。
ここは、夢の中ではない。
少年は少女に手を差し伸べた。
ここから出ようと言うのだ。
ナニヲイッテルノ?
少女はおかしくなっていた。
ここから出たら、またあの恐怖感が襲い掛かる。
怖い。
嫌だ。
近づくな。
ほっといて。
少年は無理矢理籠をこじ開けた。
そして、嫌がる少女をそこから出した。
少年は外の世界を案内した。
楽しいもの。
美味しいもの。
少女には初めてのものばかり。
綺麗な世界。
少女はこんな綺麗なところを知らなかった。
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