何ですか?

2/4
前へ
/37ページ
次へ
ある日、少女の籠の前に一人の少年が立っていた。 夢の中ではない。 ここは、夢の中ではない。 少年は少女に手を差し伸べた。 ここから出ようと言うのだ。 ナニヲイッテルノ? 少女はおかしくなっていた。 ここから出たら、またあの恐怖感が襲い掛かる。 怖い。 嫌だ。 近づくな。 ほっといて。 少年は無理矢理籠をこじ開けた。 そして、嫌がる少女をそこから出した。 少年は外の世界を案内した。 楽しいもの。 美味しいもの。 少女には初めてのものばかり。 綺麗な世界。 少女はこんな綺麗なところを知らなかった。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加