洪水警報

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ある雨の日、少女は考えた。 知り合いに頼んで板をたくさん集めてもらった。 少女は板を回りに貼り付けて雨をしのごうと考えたのだ。 少女はまず、下のほうから周りを囲んでいった。 そして次にその上から板を貼り付けていった。 すると少女は足が動きにくいと感じた。 足元を見ると、少女の足は水に浸かっていた。 下のほうからやったがために、上から降ってくる雨が囲んだところにたまってしまったのだ。 少女は急いでその板を外した。 水は格子の間から流れ出てしまった。 いつの間にか雨は止んでいた。 なにをしているんだろう。 少女は考えた。 考えるのに飽きた。 少女は板を全部置きっぱなしにして、そのまま寝た。
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