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少女は夢の中にいた。
誰かが呼んでいる。
ダレ?
少女は真っ白な夢の世界をあるいた。
その世界は真っ白で何もない。
籠も、そこにはなかった。
真っ白な世界に、少女はただ一人。
いつもの夢なら―
今日は違った。
誰かがいる。
一人、目の前に立っていた。
少女が問いかける。
その人は、年上の男性だ。
何故ここにいるか、それは分からない。
少女は男性とたくさん話した。
そこにいる少女は、笑っていた。
いつも見せる笑顔ではない。
何だろう、これは。
少女は不思議に思った。
だが、深くは考えなかった。
ただその男性との会話を心から楽しんでいた。
少女の夢の中で、二人の男女が笑いあっていた。
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