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円の話を聞いて、成程と思う。女の自分にまで妬くくらい、溺愛している相手がデザインしたものならそれは誉め称えるだろう。
……だが、すぐに十和は首を横に振って口を開いた。
「私は気に入ったけど、今日、探してるのはプレゼントだから……他のも、見ていいか?」
「あら、そうなの。どんな子?」
十和の言葉を聞いて尋ねてきたのは、円ではなく明日佳だった。デザイン担当と言うのなら、参考になるかもしれない。そう思い、十和は問いかけに答えた。
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