バレンタイン計画

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そう言って歩がニッコリと笑う。 この流れなら、十和が――和斗が作ると言っても、おかしくはない。心の中で歩に手を合わせながら、十和は本当の笑顔でその話題に乗った。 (……ああ、好きだなぁ) (私も、こいつに……歩に、何かしてやりたいな) 本命だからとか、お金があるからとかではなく。 相手が歩だから、そして自分が歩に喜んで欲しいからだと――ようやく納得出来た、十和だった。
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