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無限にループする昭和58年6月
雛見沢村にて最大の惨劇が繰り返し行われる忌まわしき『あの時』
この混沌の最中、そのどす黒い念に引き寄せられるように、永年封じられていた一人の邪悪な呪術師が目を覚ます
世界は変わり1986年10月
六軒島にて
黄金の魔女ベアトリーチェは、二度目の戯れのクライマックス、『黄金卿』の扉を開かんとしていた
魔女の仕組んだ惨劇を最後まで抗ってみせた人間への褒美として、ベアトリーチェから闇の晩餐が贈られていた
楼座「..........ここは」
ベアト「ソナタのその強運に、このベアトリーチェ、敬意の念を贈ろうぞ」
ベアトリーチェは指をパチンと鳴らし、山羊頭の執事達にディナーを運ばせる。もちろん、残酷な魔女の用意した食材故に、まともな夕食なわけが無く
ベアト「まずは食前酒、お前を馬鹿にし続けた長男蔵臼を圧搾機にかけて絞り出し作った、名付けるならばブラッディ蔵臼....................ん?」
銀の円膳に乗っていたのは........ハロウィンの主役、カボチャオバケのキャンディー
楼座「ヒィィイィィィイッ!!」
ベアト「いやッ!!これは~.......違うのだ!!つ、次はお前の大嫌いな姉の絵羽の舌の三枚下ろし..........?」
中に入っていたのは...........カボチャオバケのキャンディー
楼座「ヒィィイィィィイッ!!!!」
ベアト「待て待てぇッ!!次こそは喜んでもらえるはずだッ!!次はお前を裏切り続けた留ど.......」
カボチャオバケのキャンディー
楼座「ヒィィイィィィイッ!!止めてぇッ!!!!」
ベアト「...........次は最後の..........そうッ!!メインディッシュだッ!!お前の愛娘の真里亞と林檎のオーブン焼きだぁッ!!ってオイッ!!」
最後もやはり、カボチャオバケのキャンディー
楼座「み、認めますッ!!ベアトリーチェは黄金の魔女ッ!!残酷な魔女ですぅッ!!」
楼座は涙を流しながらベアトリーチェに許しを乞うていた。
だが
当のベアトリーチェは
ベアト「ざっけんなクソがぁッ!!ロノウェーッ!!どこだぁッ!!」
思い描いていた残酷な結末と全く異なるグダグダなラストにベアトリーチェは怒り心頭だった。執事頭のロノウェーを召喚し、叱りつけるつもりだった
だが
ベアト「.........ロノウェー、誰だ?ソイツは」
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