変わらない毎日

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「おはよう春斗」 俺に気づいた菜由の母さんの実依菜さんが声をかける。その声にいつも通りに応える。 「おはよう、みぃさん。尚くんは?」 「尚哉は朝練だって」 尚くんは菜由の兄貴で、一人っ子の俺には兄貴みたいな存在。運動神経抜群で頭もいいから俺の憧れ。 「尚くんはバスケ好きだからね」 「大好きの次元超えて、あれはただのバスケ馬鹿ね」 みぃさんは優しく笑う。何だか羨ましく思った。愛情に溢れてるから。 俺は冷蔵庫から牛乳とカフェオレを取り出してコップに注ぐ。これは毎朝の俺の仕事。 「んー」 体を伸ばしながらリビングに菜由が戻ってきた。しばらく体を伸ばすのも菜由のくせ。体を伸ばし終わると俺がさっき注いだコップを手に取り飲み干した。 「ハルはあたしの好きなものよくわかってんね。」 笑顔で言う菜由は本当に可愛い。この笑顔を見る度に愛しいって感じて、胸が温かくなる。
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