幸福な日々

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『いってきま~す』 今日は始業式。これから学年が一つ上がり、今日から高二となる。なんだか月日が早く感じる。 「行ってらっしゃい。お姉ちゃん今日は遅いから夕飯お願いね。……この前みたいにチューしてたら怒るからね」 『はい……』 この前、姉さんの帰りが遅いので二人で一緒に夕飯を作っていたら、ふいに綾乃さんがキスをしてきた時に姉さんが帰ってきた……お説教は一時間にも及んだ。 でも、あの元旦から毎日が楽しかった。朝は最愛の人に起こされてキスされ、寝る前はキスを迫ってくる。綾乃さんはキスを沢山迫ってくるがそこがまた可愛い所の一つでもある。 付き合って一ヶ月記念の時は二人で仲良くデートであった。ちょっと遠出して買い物したり、おいしい物を食べに行ってたり。 バレンタインデーは綾乃さんの手作りチョコ。悠紀の家で作ってくれてたのだが、当日は夜遅くまで貰えなかったので今年はないのかと思い少し落ち込んでたのは別の話。 仕事で遅くなった時は、わざわざ起きて待ってくれる時も多々ある。流石に日付けが変わった時はメールが来る。内容は……これは内緒。人にはちょっと恥ずかしくて見せられない。 そして付き合ってから一緒に暮らしているのだが、二、三日に一回は悠紀の家に泊まりに行くのだ。やはりあの二人を放っておくのが不安らしい。夕飯や掃除をしに行っているみたいだ。 「あと、エッチな事ダメだからね」 「しません!行ってきます」 姉さんの言葉に赤くなった綾乃さんに手を引かれて学校に行く。
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