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その質問に青年はにっこりと微笑む
「いい質問だね。ここは君の夢の中で僕は13番目の魔法使いカラボスさ」
「何故、あなたはここにいるの?」
「それは君の事が好きだからさ」
「待って、あなたが私を見たときはまだ赤ん坊だったのでしょう?
それっておかしい話じゃないかしら?」
「おかしい?どこが?」
「だって、赤ん坊をそんな簡単に好きになれるわけないじゃない。
親じゃあるまいし…」
「僕は赤ん坊の君を好きになったんじゃない」
「それじゃ、どういうことなのか説明してくれる?
私、赤ん坊の時の記憶なんて覚えていないから」
「それが貴方の望みならばもちろん」
カラボスが指をパチンと鳴らすと漆黒だった世界は森へと変わった
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