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僕の周りにはいつも笑いが絶えなかった。
その中には聴覚障害の友達もいて、障害をそれほど気ににすることなく みんなで楽しんでいた。
僕の記憶はそのぐらいのもので…当時の様子を振り返るには残された「思い出」という幼稚園の三冊のアルバムであった。
遠足は園長先生と先頭で手を繋ぐ写真、劇の主役になってる写真、担当の先生の言葉の数々…
先生は「けんちゃんは九鬼くんにも誰にもいつもやさしくしてくれてました。いつまでもそのやさしさを忘れずにおとなになってくださいね」僕は涙が出ていた。心の中で「悪くはない 間違ってはいない」と言い続けていた。
ところがアルバムをめくり続けた…そこには落書きでも心痛める絵があった 父の泣いた顔 そして「ばか」と書いてある文字をマジックで上から殴り消ししていた。
僕は哀しかった。
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