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-1-A教室前-
「じゃあなサク。俺はここだから。永遠にあばよ。」
「え!?どういう事!?俺もこのクラスでしょ!?」
「勝手に決めるな。プリントをよく見ろ。お前はB組だ。」
「はっ!?しっ…!!」
信じられない…!!間近でタカのリアルBLストーリーを見ながら妄想するはずだったのにっ…!!
サクは開いた口が塞がらないようだ。
「…何を考えているか手に取るように分かるからその顔はやめろ。…はぁ…調度いい。この10年間お前にずっと言いたかったことがある。」
「…何?」
キリっとしたつり目に見つめられ、怖ず怖ずと返事を待つサク。
「その腐男子を卒業するまで、一切俺に関わらないでくれ。」
「!!!!」
指をさされたサクは、再度あんぐりと口を開いて驚く。
「しっ…信じられないっ…!!誰のお陰で俺が腐男子になったと思ってるの!?それは君だよ!!タカ!!」
「はぁ?」
何を言ってんだとばかりに睨むタカユキ。
そんなタカに怯まず果敢にサクは反撃する。
「忘れたとはいわせないぞタカ!!あれは10年前、俺とタカは小学1年生だった…。」
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