貴族社会と仲間

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あれから数日がたち、平穏な日々をすごしていたヒデキとイツミ。 彼らはギルド『サミット』とゆう、機関に所属しており、犯罪者の捕獲や、魔物の討伐。要人の保護、暗殺などなんでも屋として名前を伏せて活躍していた。 ギルドでは実力に応じて、ランク付けされる下からF→E→D→C→B→A→S→SS→Xとされている。 SSランク以上は、権威の象徴として、2つ名と、国から絶大の信頼を持つ、属性王になる権利を持つ。 2人は17になる前にSSランクになった。しかし、学生の2人はその権利を保留し、今を楽しんでいるのだ。 そんな折、2人の前に、属性王のトップである全王が現れ特別な任務(?)が2人に舞い込む。 「我が望んでいるのは、王族、貴族、平民。全てが平等なる世界だ。 そのためにも根本となる学園から変えてゆきたいのだ。 わかるな?ソレをヒデキとイツミにやってもらう」 全王の言っていることは2人も考えていること。 「あぁ。わかるよ全王! まず学園からだよな。」 ヒデキはさも当たり前のように応える。 「私たちの目的でもあるしねぇ… でも時間かかるね~」 イツミも同調する。 「では、我は国王と教育方針についてじっくりガッツリ話すから後は任せるな!」 全王は要件だけ告げ、早々と転移していなくなった。 「んなぁ~オレらの方が負担でかいぞ」 ヒデキは全王に丸投げされて不満顔だ。具体的な話もなく、言いたい事だけ言って転移していった全王にムカつきやる気を削がれる 「よぉし、頑張るよぉ!」 「おっ!イツミはヤル気満々だねぇ~!」 反対にイツミは気合い充分な顔をしている。 「父と母の想いをムダにしたくないんだよぉ」 2人の共通の想いだ。 「そうだな!じゃ頑張るか」 イツミの言葉を受け、ヒデキもいい顔つきになった。 2人は寮に戻り、紅茶を飲みながら会議をする。
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