貴族社会と仲間

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ヒデキとイツミは親に捨てられ、デートリッヒに拾われた事にしている。が、あまり知られていない。 「だが、実力で言えば当たり前だろ? 去年全国大会を2人で優勝させたようなもんだぞ?」 ホムラは差別する考えがないので差別をする貴族達にだけ肩入れしない。 「いいんですよ。 俺の力にビビってるんで当たり前ですよ。」 ヒデキは貴族達をあからさまに煽る。 「じゃあ実力みせてみろや!去年のようにはいかないからな!!」 「俺たち全員に勝てたら素直に言うこと聞いてやるよ!!」 見事挑発に乗ってくれた貴族達を見てヒデキはニヤリといやらしく笑う。 「メンバーはヒデキとイツミを抜いて6人だがどーすんだ?」 ホムラは貴族達を半分シカトし、ヒデキに問い掛ける。 「オーディションもかねて全員相手しますよ!」 「んーっっ…… とりあえず闘技場に集合だ!」 それは厳しいんじゃないかと思ったが、去年の全国大会での戦いや、普段の授業でヒデキの強さを目の当たりにしているのでなんとかなるだろうと思い、ホムラはすたすた歩いてゆく。つられて皆もついてゆく。 皆が、闘技場に向かおうと、立ち上がったとき、4人のクラスメイトが寄ってきた。 ステラ パリス ファビオ コービー この4人は貴族も2人いるが、偏見はなく、ヒデキとイツミの理解者であり、仲のよい友達なのだ。 「大丈夫なのですか?」 カルビン家の上流貴族。背丈は普通。スレンダーで、髪と瞳が蒼くショートカットの、可愛らしいステラが心配してヒデキに話しかける。 「まぁ余裕だろ?」 ヒデキは落ち着いて答える。ステラはまだ心配そうだ。 続いて女性としては高めの身長。ブロンドの髪に翠の瞳スタイル抜群。 4大貴族ゴードン家の一人娘である、パリスが話しかける。 「ヒデキとイツミは貴族の権力使うの嫌いだから、私は1個人として協力するわ」 「パリス!ありがとね~」 イツミは素直にお礼を言う。 ヒデキとイツミは貴族だからと気取らないステラとパリスに感心し、友達関係を築いた。 「私は貴方たちが気に入ってるのよ。気にしないで」 パリスも同じような気持ちのようだ。ステラに関しては、貴族という振る舞いはあるものの家柄ではなく、個人を見るので、皆に好まれている。 「いつも悪いな。」 ヒデキは貴族達の振る舞いが気に食わないと、すぐ衝突するため、パリス達仲間が間に入ったりと迷惑をかけている。
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