貴族社会と仲間

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「今、残ってるのが14人いる。とりあえず8人落とさなきゃな……めんどくさいな」 それぞれの魔力を分析し、戦力にすらならないお坊っちゃまが数名いるため、本音がでたヒデキ。 「何を言っている。 キサマら平民がまず引くべきだらうが!」 貴族は自分達が平民より優れているという考え方を変えられない。 ヒデキたちは鼻で笑った 「地位に溺れて、嘆かわしい!戯れ言を言うとゆうことは、それほど自信がないの?」 パリスの挑発ともとれる発言に、自分よりも地位の高いパリスに食らい付く。 「だったらお前らを倒せば文句もないだろ? だったら殺ってやるよ」 「あら、殺るって言うなら、受けて立つわよ!」 パリスも興奮し始め、歩み寄ろうとするが、コービーに止められる。 「ここはヒデキにまかせとけ。パリスは立場もあるだろうが、女だろ。黙って見てればいいんだ。」 コービーの言葉に少しムッとするパリスだったが、少し冷静になれたのか元の位地にさがる。 ステラは内心ドキドキしていたが、コービーに感謝した。 ファビオは表情を変えず、さらにはあくびすらしていて、ステラは小突きたくなった。 ヒロシとケインは興味ないようで、リアクションはない イツミは貴族達に嫌悪感を抱き、今度はイツミがぶちギレそうになるが、殺気を感じとったヒデキがイツミに顔を向け、ニヤリと笑いイツミも笑顔で返し落ち着く。 殺伐とした雰囲気が流れ、しばらく沈黙が続く。 そして、だるくなったヒデキが沈黙を破る。 「じゃあ不満あるヤツ、俺とやるか? 不満があるヤツ前に出ろ!」 貴族と思われる8人の男が前に出て、己の武器を構える。 「お前らから言い出した事だ。死んでも恨むなよ?」 「う~ん。 ちょうどいい人数だし、めんどくさいから、まとめてこいよ」 さすがに頭にきた貴族は平民の命を刈るべく走りだす。
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