貴族社会と仲間

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しかし、闘技場の角にいるいるオレンジの女の子が気にかかる。 ケインはいつの間にか帰ったようだ。 「なぁ、話してはもらえないか?」 ヒデキは真意を確かめたく問い掛けると、一瞬頬を赤らめ、すぐに冷静さを取り戻した女の子がこちらに向かって歩いてくる。 「私はさくら・ランパード。ここだけの話、このランパード国の王女よ。 それで貴方たちの考え方がこの国をよくすると思ったから、サポートしようと思ったのよ」 みんな唖然として、言葉すら出ない中でヒデキは冷静に話をする。 「では、姫は参加とゆう立場ではなく、あくまでサポートとして、俺達を見定める立ち位置でいいのだな?」 「見定めるなんて失礼な言い方しないの~! 」 イツミはヒデキと共に王家と親交があるため、普段なら構わないのだが、皆がいるため咎める。 「いいえ。あながち間違っていませんよ。私もこの国をよりよい方向へ導きたいですし。そのためには貴方方のような存在が必要不可欠なのです」 さくらの考え方にヒデキは賛同する。 「わかった。 ただ、この国が変わらなければ最悪、滅ぼすことにもなりかねんぞ?」 実際、平民の不満は限界まできているのだ。 「えぇ… それほど今のランパードの貴族社会は迷走しておりますから」 姫の言葉に誰も言い返せなかった… 「エライ人が仲間になったなぁ!」 コービーはダウンタウン出身なので、実は姫をよくは思っていなかったが、さくらからは貴族達とは違う雰囲気を感じていた。 「初めて姫様見たけど、やっぱり美しいなぁ!」 「お世話はキライです」 シュンとするファビオ。 「いや、気品もあるし、意思も強く、可憐で美しいと思うぞ!」 ヒデキが誉めるとさくらが頬を赤める。 さらにシュンとするファビオ 「ぁうぅぅ」 イツミはそんな2人を睨んでいる! (こえぇ~なおい) コービーはイツミが殺気だっているのに気付き、身震いする。 しばらくし、皆で外に出たときに、さっきまでいたヒロシが壁によりかかっていた。 「おい!ヒロシ! お前は俺らの仲間であると認識していーんだな?」 ヒロシは愛想笑いを浮かべる 「今はメリットはあれど、デメリットはないからな、今回はそーゆうことだ。」 「くえねぇヤツだな」 ヒデキは気にヒロシの態度にイラつく。 「まぁ、今から仲間割れしても始まんねぇし、仲良くしよーぜ!」 コービーの仲裁により、ちょっと異色のメンバーを加え対抗戦に挑むのだった!
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