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その頃、ヒデキの元に各クラスの連合特攻隊が来ていた。
しかしヒデキは慌てる様子もなくニコニコしていた。
「ここまで来たのはいいーんだけど、これからどーすんの?
楽しませてくれるのか?」
ヒデキがニヤリと笑うと、特攻隊は一歩後退りする。
「相手も強いが、俺達もエリートだ!
殺るぞ!」
勇気ある1人の怒号に皆の士気があがる。
A組を除いた各クラス1名ずつの、7人の精鋭達が一気に襲いかかる!!
「めんどくさい~」
やる気のないヒデキは微動だにしない。
『スピリットファイヤ』
ヒデキから放たれた上級魔法は向かってくる精鋭達に容赦なく襲いかかる。
襲いくる火球を、かろうじて避けた2人を覗いて直撃し、余りの威力に戦闘不能に陥った。
5人からは煙がプスプスと出ている。
残りの2人は、反撃しようと魔力を溜め攻撃に移ろうとするが……
背中を焼かれ動けなくなる。
「ざんね~ん!
スピリットファイヤは軌道をある程度は操れるんだよね」
ヒデキは特攻隊を軽くあしらい、大きな岩の椅子に腰掛けながら余裕の対応をみせ、脱落者を離脱させる役についたさくらを呼ぶ。
「さくらチャンこいつら先生に引き渡してちょ~」
転移をしてきたサクラは7人を連れて、無言のまま脱落者を連れて転移してしまった。
「冷たいな。なんか一言くらい言えばいーのによ」
ヒデキは静かになった空間で、1人考え事をする。
これでいーのか。
貴族の考え方を変えるにはやはり恐怖支配しかないのか…時間がありすぎたため、イヤな考えも頭に浮かぶも、『変革はこれから』と、邪念は全て吹き飛ばした!
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