貴族社会と仲間

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7年後… ヒデキとイツミはエリートの集う学園に通っていた。 魔力も属性も、素性すらも皆に隠しながら平穏な寮生活を送っていた。友達もでき、楽しく過ごしていた。 7年前に両親を殺された2人は、今のギルドマスターである、デートリッヒに拾われギルド本部に住み、任務をこなしながら、生きてきた。 これが大きかった。2人は両親を殺され、復讐を誓い、悪の道へと堕ちかけていたところで、デートリッヒに出会った事で、デートリッヒの人柄により優しい人間にそだった。ある譲れない思いはあるが…… デードリッヒはせめて皆と同じように過ごしてほしいと想い、魔法学園"セントラル学園"に入学させたのだ。 だが、ヒデキとイツミは異常な体質だった。体内の魔力の量は底しれず、扱える属性は認識されているモノ全て。さらにオリジナルの属性すらあつかえる。 ちなみに、認識されている属性は、火、水、風、雷、土、闇、光だ。 デードリッヒのはからいで、特待生として学園生活を送る事になった。 成績優秀、魔法、剣術、武術など、力を抑えても誰にも負けることがなかったため、多くの生徒が2人を認めていた。 だが、貴族ですらないのに特待生として、学園生活を送る者は少なく、貴族たちは快く思っていない。 また、特待生クラスの平民の数は少なく目立つため、ことある事貴族達は、つっかかっていたが、2人の相手にはされていなかった。 頭のいい上流貴族は、チャンスを伺い、あえて行動には移さない。 何人か不気味な雰囲気を醸し出す上流貴族が数名いる。実力も隠し今は相手にしない。
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