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「いやー、凄い凄い。どうやったらあんな事出来るの教えて欲しいよ」
ぱちぱちぱち、と全く感情のこもっていない事務的な拍手が辺りに響いた。
気配を感じて振り返ると、そこには静かに笑う一人の女。
「……誰?もしかして惚れたwww?」
見覚えは無かった。
だが、不必要な物など無いんじゃないかと思うほどに、不気味なまでに整ったその顔は全く真意が読めず、俺はただ思った。
めっちゃ美人。
「私は萩原湊。カッコイイじゃん、君。惚れるまではいかないけどねー」
「マジか」
正直あんまり聞いてない。
何よりもミニスカートと黒ニーソの間の絶対領域が気になってしまう。
「はぁ……んで、俺に何か用っすか?」
聞きながらも目は動かせない。
すると、彼女が何を思ったのか近付いてきた。
鼻息が届きそうな距離にまで来ると、いくら俺でも流石に怪しむ。
だが、彼女は口を猫の様にして笑い、俺の顔を覗き込んできた。
「気になる?ねぇ気になるの?」
うぜぇww
でも綺麗だから許す。
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