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「俺の大事な妹にブラメ送るたぁいい度胸してんなそいつ……」
鈴姉ちゃんの顔、また凄いことになってる……でも、ぶらめって何だろう? 二人は知ってるみたいだから聞いてみよう。
「ねぇねぇ、ぶらめってなーに?」
「「なっ!?」」
えっ!? 私変なこと言ったかな!? 二人とも相当びっくりしているみたいだけど……
すると鈴姉ちゃんが私の目の前まで来て説明してくれる。
「えっとね麻衣、ブラメってのは『ブラックメール』って言ってね、まぁ簡単に言えば架空の人物になりすまして相手を騙す、それがブラメなの」
「へ~、そうなんだ……あれ?」
つまり私は今……琉華ちゃんに騙されてるの!? えぇぇぇぇぇぇぇ!? 私……もしかして琉華ちゃんに何かしちゃったのかな!?
私は鈴姉ちゃんの肩を掴みながら泣きつく!
「ねぇねぇ鈴姉ちゃん何で!? 私琉華ちゃんに何か悪いことしたかな!?」
「ちょっ、麻衣落ち着け! 僕にはその琉華って人がどんな人か知らないけど、あんたが何か悪いことするような子じゃないのは僕が一番よく知ってるから! だから泣くな!」
そう言って鈴姉ちゃんは、私を抱き締めてくれる。それでも私は泣き止むことはなかったが、鈴姉ちゃんは私を優しく抱き締め頭を撫でてくれる。
「よしよし……あんたは何もしてないから……ね?」
「姉貴、お取り込みのところ悪いんだけど……」
「あぁ!? 今こっちは麻衣をあやすのに忙しいからあとにしろ! それとも、やっぱし麻衣に抱き着きた……」
「ちちち、ちげーよ!!!! 麻衣の携帯に、さっきからメールが来まくってるんだよ!」
「「えっ?」」
准くんの言葉に、私と鈴姉ちゃんは同時に声を上げる。
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