略奪愛～守る女～

守りたいもの

まず。

やっすい味してんな。

マグロの感想にばかり気を取られてると店員が酒をテーブルに運んできた。

「さて酒もきたし、乾杯でもしとく～？」

グラスを持ちそう言えば、
仲島は凄い形相であたしを睨みつけるだけ。

「そんな顔してたらさっきの友達よりブスになっちゃうよ？」

ははは～と笑いながらあたしは酒を一気に身体に流し込んだ。

すると。

『バンッ！！！』

いい加減にしろと言わんばかりに両手でテーブルを叩いた仲島。