4755人が本棚に入れています
本棚に追加
「…は？」
亮の言葉にあたしが言う。
すると。
亮はいつものようにスネたというよりは無表情に近い顔でぽつりぽつり話した。
『…真琴はいつもそうだよ。
俺にはなにも関係ない。
俺の知らないところで何してるかも俺は知らない。
昔から変わらないからもう慣れてるけど。
俺はなんなんだろうな。』
亮の言葉を聞いて…
ブチ切れそうになった。
俺の知らないところで何してるかも知らない？
ふざけんなよ。
あたしに隠れてこそこそあのくそガキと会ってんのはどこのどいつだよ。
俺はなんなんだろうな？
あたしがなんなんだって話だし。
そっくりそのまま返してやるよ。
でも。
ここでキレたら意味がない。
勢いに任せてぐちゃぐちゃになるのがオチだ。
だめだ。
だめだ。
演じろあたし。
最初のコメントを投稿しよう！