初心の想い

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『……真琴?』 沈黙を破ったのは亮。 その瞬間。 あたしは口を塞ぐように亮にキスをした。 突然のことで亮はなんだ?なんだ?といったキスの答え方をしたが、あたしが舌を入れると亮は自然にそれに答えてきた。 長い長いキスが続く。 『…っ!……』 息が漏れる。 よく相手が浮気をしていると、 そんな男には抱かれたくもない。汚い。 そう思う女がたくさん居るって言うけど、こーゆー立場に初めて立ってあたしは全く逆だった。 あのくそガキに会って、 怒りしかない。 亮に対しても、 苛立ちしかない。 けどそれと同時に。 亮に触れていないと。 亮にあたしを感じてもらわないと。 そうしないと安心しない自分が居たんだ。
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