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しかし、龍一の木刀は空を突いていた。
黒木はわかっていたかのように体を反らしニヤリと笑い龍一の顔を見ると…
龍一は冷静な顔をしていて、冷酷な瞳で黒木の顔を見ていた。
その瞬間、黒木の横顔に龍一の木刀が叩きつけられた。
龍一は突きを放った後に、すかさず木刀を横に薙ぎ払っていた。
そのまま、黒木は地面へ崩れ落ちた。
竜斗は立ち上がり、龍一に近づいていく。
すると、竜斗の鼻先を何かが掠めた。
「龍一っ…!!まだいるみたいよ~」
飛んできたのは、小石だった。2人が小石の飛んできた方を見ると、髪を結わいたスマートな男がたっていた。
「一年坊!!派手にやったな~こりゃ~」
2人は、一瞬戸惑った。
龍一はともかく、竜斗は座って見ていただけなのに、そいつがいることに気づかなかったからだ。
竜斗は、我に返りその男に向かっていった。
「あんたの相手してやるよっ!!」
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