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「わらわが恵杏を殺すとは、考えんのか?」
神妙な顔をして、揺姫は藤悟朗に問う。
「お前ぇさんからは殺気を感じねぇからな。疑う理由はもう無ぇ訳だ」
それを聞いて揺姫は、ふふ、と笑う。
「承知した」
「待て」
「まだ、何か有るのか?」
「お前、よく見たら結構ひどい怪我、負ってるじゃねぇか」
何処からか葉っぱを取りだし、手でそれを揉んでから、揺姫の傷口にそれを貼り付けた。
「何じゃ? 痛みがひいていく!?」
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