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部屋の中央には、蝋燭が一本ちょこんと置いてある。
「それじゃあ、計画の確認をするぞ。」
他の四人がコクリと頷く。
「まず今日の夜中、特に11時以降にはここらへんの警備が薄くなるっていうのを監視兵の魚から情報を貰った。」
魚というのは監視兵なのだが、上の人達の方針に不満があるらしく、普段から俺達に優しく接してくる珍しい人だ。
それにその魚もこの計画に乗っかって来ている。
「魚からの情報によると、この部屋から東に進んだ方向に奴隷を連れてくる為の隠し通路があるらしいんだ。そこから脱出する。」
「わかった。」
四人が口を揃えて言った。
「518、092、115、629、必ず成功させるぞ。チャンスは一回切り、失敗したら…命は無いと思え。」
「わかってるよそんなこと。」
115番が全く緊張感無い声で答えた。
その時、ドアを軽くコンコンと叩く音が聞こえた。
「皆、準備は出来た?」
魚の小声がドアの向こう側から聞こえる。
コンコン
054が準備完了の合図を送った。
「さぁ…行くぞ。」
ドアは開かれた。
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